よくある質問
大学教員や研究者だけの研究会ですか
それは大きな誤解です。この研究会(統括班)は、教職員・学生を問わず一般に公開されています。研究会の記録を見ていただけばわかるように、これまでのどの研究会でも参加者の圧倒的多数は学生でした。
特定の大学だけで行う研究会ですか
それは正しくありません。研究会(統括班)の開催場所は、地域研究に関わる国内の大学院に呼びかけて、研究会開催の申し出があったものの中から日程等の都合により決めています。できる限り多くの会場をまわりたいと考えています。
研究会に参加するにはどうすればよいですか
個人で参加する方法から研究グループを組織して参加する方法までいろいろあります。研究会(統括班)の情報はこのWEBサイトや地域研究コンソーシアムのメールマガジンなどでお知らせしています。一般に公開された研究会ですので、関心があればぜひ参加してください。このほかに研究会の会場校として参加する方法もありますし、研究班を組織して参加する方法もあります。
学部生でも研究会に参加できますか
学部生でも高校生でもこの研究会に参加していただく上で問題はありません。この研究会の主なメンバーは日常的に大学院生と接する機会が多いため、学部生や高校生が研究会に参加した場合、はじめのうちはお互いの考えが十分にかみ合わないかもしれません。ただし、そのことを受け入れた上で、議論を通じてお互いの考えをより深められるのであれば、そのような研究会は大いに歓迎します。
具体的な地域の研究はしないのですか
地域研究について考える方法の1つとして、いろいろな地域を対象とする具体的な研究発表を積み重ねる研究会がありますが、この研究会ではその方法はとりません。また、この研究会では「いま売れ筋の地域研究のテーマはこれだ」と打ち出すことは想定していません。そういった情報の発信は地域研究コンソーシアムなどが担うものと期待しています。
国内の地方は研究対象地域に含まれますか
日本全体や国内の一地方を対象にする研究を地域研究に含めない理由はありません。国内の一地方の問題であっても、それを調査研究することが現代社会の諸課題への取り組みにつなげられるような形で展開された研究であれば、私たちが扱っている地域研究と同種のものであると考えます。ただし、日本以外の事例との比較や関係性を特に意識せず、日本国内の一地方の固有の事例として扱おうとする臨み方がされる場合は、私たちが考える地域研究と話がかみ合う部分が少ないかもしれません。
歴史研究は研究対象に含まれますか
その研究が現代社会の諸課題のどの部分にどのように関わってくるかが伝わってくれば、直接の研究対象が現代のできごとである必要はありません。たとえば過去のある時期のできごとについて研究する場合、その時期の様子を明らかにすることだけで完結しているような研究の臨み方だと私たちと話がかみ合う部分が少ないだろうと思いますが、そうでなければ歴史研究であることを理由に地域研究に含めない理由はありません。
研究だけでなく実社会での活動も必要ということですか
それは大きな誤解です。「現代世界の諸課題に対する取り組み」は地域研究の重要な要素だと思いますが、これはただちに現場に出ることを指しているわけではありません。学術研究の発展によって人類社会の発展に寄与する上では、長期的・間接的な寄与もあり得ます。社会におけるさまざまな業種・分野との連携においても、私たちは、地域研究者の本来の専門性を踏まえて研究者としての立場から連携・協力するあり方を求めています。なお、念のために書き添えておきますが、研究者が個人の意思によって現場に出て活動を行うことを低く評価しているわけではありません。