「地域の暗黙知」班

統括班からの期待

  • 外から見たとき、地域研究者はオーラを纏っているかのように言われることがあります。そのオーラの源泉は、しばしば地域の「暗黙知」と呼ばれます。
  • 地域研究者が身につけていると言われる地域の「暗黙知」とは何なのか。「地域の暗黙知」班では、同じ地域を対象とする複数の研究者による研究内容を比較することで、「暗黙知」なるものを析出することを試みます。
  • その上で、「「暗黙知」なるものはどの程度の力を持っているものなのか」「人はなぜ「暗黙知」に一目置こうとするのか」などの地域研究が持つ地域の「暗黙知」をめぐる言説についても検討します。
  • これらの作業を通じて、地域研究者が備えているとされる地域の「暗黙知」を明るみに出し、(それが必要ならば)どのように手に入れることができるかを考えます。
  • また、これらの作業を通じて、地域研究と既存の他の学問的ディシプリンの境界が浮き彫りになることも期待されます。あわせて、「地域研究は第三世界研究」とする考え方を批判的に検討して、既存の学問的ディシプリンのもとで研究蓄積が豊富な社会における地域研究の可能性が積極的に検討されることも期待されます。

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