研究会・研究発表の記録(2008年4月~2009年3月)
研究会「災害対策と地域研究-2008年ミャンマー・サイクロン被害の事例から」
- [企画][支援と復興]
- 日時:2009年1月19日
- 会場:京都大学稲盛財団記念館
- 主催:京都大学東南アジア研究所公募共同研究「アジアにおける大規模自然災害の政治経済的影響に関する基礎的研究」(代表:西芳実)
- 共催:地域研究コンソーシアム地域研究方法論研究会
- プログラム:
報告:
「サイクロンナルギス被災者支援:NGOの視点から」山本理夏(特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン)
「ミャンマー国エーヤワディデルダにおけるサイクロンナルギスの被害と復興支援」齋藤哲也(JICA専門家/日本工営株式会社)
「サイクロン被害による人々の生活の変容と支援」飯國有佳子(法政大学非常勤講師/国立民族学博物館外来研究員)
コメント:
岡本郁子(アジア経済研究所)
藤田幸一(京都大学東南アジア研究所)
シンポジウム「開かれた社会への支援をめざして:インドネシア・アチェ地震津波支援に対する学際調査より」
- [企画][支援と復興]
- 日時:2008年12月22日
- 会場:東京大学駒場キャンパス
- 主催:文部科学省「世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業」「人道支援に対する地域研究からの国際協力と評価―被災社会との共生を実現する復興・開発をめざして」(研究代表者:中村安秀)
- 共催:東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム、地域研究コンソーシアム
- 趣旨:
本シンポジウムでは、2004年スマトラ沖地震津波の被災地アチェに対する復興支援について、国連機関・NGO・国際協力関係者・地域研究者・メディア関係者からなる合同チームが行なった現地調査の結果を踏まえて、国際協力に携わる実務家とその地域を研究対象とする地域研究者の間でどのような連携や協力が可能なのかを考える。
「実務家と研究者は同じ夢を見ているのか」「実務家と研究者は国際協力事業の成果をはかる共通のモノサシを持っているのか」といった問題に始まり、実務家と研究者は共通のモノサシを持つべきなのか、それともそれぞれの専門性にあわせて別々のモノサシを持つべきなのか、異なるモノサシを持つ者どうしの連携や協力はどのように可能なのか、といったことについて検討する。国際協力、人道支援、「人間の安全保障」などに関心のある学生・院生や一般の方々の参加を歓迎する。
- プログラム:
開会:中村安秀(大阪大学)
第1部 報告
「2004年スマトラ沖地震津波とアチェ紛争」西芳実(東京大学)
「アチェ人道支援学際調査報告」 中村安秀(大阪大学)
第2部 パネルディスカッション:
ファシリテーター:原田勝広(日本経済新聞社編集委員)
パネリスト
田中康夫(日本赤十字社事業局国際部開発協力課長)
池上清子(国連人口基金東京事務所所長)
山本博之(京都大学地域研究統合情報センター准教授)
山本理夏(NPO法人ピースウィンズ・ジャパン海外事業部チーフ)
閉会:木村秀雄(東京大学)
シンポジウム「地域研究の実践的活用――開発・災害・医療の現場から」
- [参加][支援と復興]
- 日時:2008年11月8日
- 会場:国立民族学博物館
- 主催:地域研究コンソーシアム
- 共催:東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム、地域研究コンソーシアム
- 趣旨:一瞬で在地社会を崩壊させる巨大災害の頻発、国境を越える感染症の脱領域化、ネオリベラリズムやグローバリゼーションのもとでの経済格差の拡大、地球温暖化やエネルギー問題に連動した食糧高騰や生態基盤の脆弱化――現代社会における多種多様な危機の発現に伴い、国際協力の実践者と地域研究者が現場で直面する「コミュニティ」や「地域」の意味が大きく、そして急激に変化している。国際協力関係者と地域研究者が、(おそらく)同床異夢のうちに共有してきた「地域」は未だに巨大なブラック・ボックスでしかなく、多種多様なネットワークで結ばれた新しい「コミュニティ」の出現は、研究と実践に関わる私たちの経験則を遙かに超えるものになっている。 本シンポジウムは、「開発」「災害」「医療」という三つの国際協力の現場をプラットフォームとしながら、「実践」と「研究」の二分法を越えた国際協力体制の模索を緊急課題としている。地球環境や市場経済のダイナミクスに直結した生存基盤の攪乱を前にして、実践と研究にかかわる実効的な方法論の検討が急務であることはいうにまたない。 自らのフィールドで国際協力の実践へ踏み込みはじめた地域研究者たち。そして地域研究の学的蓄積を現場で生かすために新たな地域との関わりを模索する国際協力のプロフェッショナルたち。さまざまな問いが可能だろう。歩み寄りは研究から実践の一方向でよいのか。実践から研究への歩み寄りはいかなる形をとるのか。地域研究は単なる情報や知識の提供者といった役回りを越えられるのか。在地の知識と地域に関する膨大な知識と情報に感応し実践に資するために、現場の者はどのような長期的コミットメントが必要か。所与の行政空間を越えたまったく新しい「地域」や「コミュニティ」概念の策定は可能か。 地域研究者は自らのフィールドでの実践体験を報告し、国際協力のスペシャリストは、実践する側の立場から地域研究への期待を語る。本シンポジウムは「地域研究コンソーシアム」を通して結びついた研究者と実践者の新たなアイデンティティ形成の一つの試みである。
- プログラム:
報告:山本博之「災害対応における人道支援と地域研究の協力・連携とその課題」
学会パネル「アジアにおける自然災害と政治経済変動」
- [企画][社会の再編]
- 日時:2008年10月12日
- 会場:神戸学院大学
- 主催:アジア政経学会
- 共催:京都大学東南アジア研究所公募共同研究「アジアにおける大規模自然災害の政治経済的影響に関する基礎的研究」(代表:西芳実)
- 趣旨:
- プログラム:
司会:山本博之(京都大学)
報告:
「インドネシア・スマトラ沖地震津波:紛争下の人道支援と災害対応」西芳実(東京大学)
「ミャンマー・サイクロン災害:政治化された災害と不信の連鎖」岡本郁子(アジア経済研究所)
「中国・四川大震災:その政治・経済政策への影響」田中修(財務省財務総合政策研究所)
コメント:
牧紀男(京都大学)
地主敏樹(神戸大学)
シンポジウム「災害に立ち向かう地域/研究 生存基盤持続への寄与をめざして」
- [参加][社会の再編]
- 日時:2008年7月11日、12日
- 会場:京都大学東南アジア研究所
- 主催:京都大学東南アジア研究所
- 共催:グローバルCOEプログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」
- 趣旨:
- プログラム:
「「災害に強い社会」を考える:2004年スマトラ沖地震津波の経験から」西芳実
「自然災害で現れる「地域のかたち」:インドネシアの地震・津波災害の事例から」山本博之