マレーシア映画ブックレット
マレーシア映画について、研究会メンバーがそれぞれの関心や専門性に沿って書いた記事をブックレットにまとめて刊行しています。
CineMalaysia開催記念 マレーシア映画の現在☆2013(2013年5月発行)
ヤスミン・アフマドの世界③『ムアラフ―改心』『ラブン』『ワスレナグサ』(2011年7月発行)
ヤスミン・アフマドの世界②『細い目』『グブラ』『ムクシン』(2011年1月発行)
ヤスミン・アフマドの世界①『タレンタイム』(2010年8月発行)
マレーシア映画の新潮流①タン・チュイムイ『愛は一切に勝つ』『夏のない年』(2010年11月発行)
マレーシア映画を読む①『レインドッグ』(2010年7月発行)
CineMalaysia開催記念 マレーシア映画の現在☆2013(2013年5月発行)
【目次】
マレーシア映画の現在
作品の概要
『理髪店の娘』
囚われた娘
『The Collector』
情けは他人のためならず
『黒夜行路』
別れの言葉は「CALL IF YOU NEED ME」
母を待ちながら
『水辺の物語』
マングローブの赤蛙
水から現れる女たち
『イスタンブールに来ちゃったの』
旅人が見る世界
場所は時に物語を紡ぐ
桃とアイス
「サヤン」と呼ばない関係
混成アジアの新たなヒーロー像
『パパドム~パパの味』
革新の旗手ペナン
ミアサラの自立はいつか
『Songlap』
現代マレーシアのアダムとイブ
「ひとつのマレーシア」
『Bunohan』
クランタン方言の響き
人は物語の中に生きている
アディルの母親は誰か
『影のない世界』
多民族が守り伝える地域文化
クランタンのプラナカン華人
『はし/Hashi』
入れ替え可能な私
『新世界の夜明け』
クリスマス・ツリーの下で
『クアラルンプールの夜明け』
映像は時空を超える
『Fun Fair』
少女は白い服を着て街を駆ける
ヤスミン・アフマドの世界③『ムアラフ―改心』『ラブン』(2011年7月発行)
【目次】
作品概要
主な登場人物 / あらすじ
『ムアラフ』を読む
ブライアンは改宗したのか
『ムアラフ』――「家路」の旋律が表すもの
ミッションスクールの現在・過去・未来
「改宗」の意味――『ムアラフ』が示す答えとは
『ムアラフ―改心』の持つ魅力――その宗教性とユーモア
マレーシアで宗教を語ること
ロハナとロハニが唱える数字
『ムアラフ』に登場するムアラフたち――ヤスミン世界の新旧キャラクター
『ラブン』を読む
心の庭に招き入れる寛容さ
見えざるものを見る力――ヤスミンとホー・ユーハンをつなぐもの
都会暮らしに慣れたマレー人
『ミン』を読む
繭に包まれた静けさが破られるとき
蝶を探すユーハン、水を飲むミン
ヤスミン短編を読む
『チョコレート』に見る甘くて苦い決意
『ワスレナグサ』を読む
『ワスレナグサ』からひろがるアジア映画人のつながり
ヤスミン・アフマドの世界②『細い目』『グブラ』『ムクシン』(2011年1月発行)
【目次】
作品概要
主な登場人物 / あらすじ
オーキッド三部作を読む
「プラナカン映画」の楽しみ方
許しはいつも間に合わない~オーキッドの物語
『細い目』を読む
「もう1つのマレーシア」を美しく描く
ジェイソンの母親が照らすもう1つのマレーシア
『細い目』から広がる中華世界
香港歌謡界の「歌神」、サミュエル・ホイ
『上海灘』が流れるとき
【コラム】マレーシアのガザル音楽
夢の中のあなた
金城武――『細い目』のなかの香港・台湾映画
ブルース・リー――ジェイソンが本名を名乗らなかったわけ
『細い目』を織りなすアジアの調べ
ヤスミン作品を支えるタイ音楽のフィーリング
タゴールの詩を通してみる『細い目』
『グブラ』を読む
約束と父性――オーキッドの「結婚」
多様なマレー人/ムスリムのあり方を求めて
【コラム】職場の使用電話
【コラム】ヤスミン監督とオートバイ
『ムクシン』を読む
共同体の決まり――「いなくなる」こと
「女の子らしく」という規範の中で
12歳の旅――ヤスミン映画と児童文学
ヤスミン・アフマドの世界①『タレンタイム』(2010年8月発行)
【目次】
作品の概要
主な登場人物 / あらすじ
『タレンタイム』を読む
届かない歌にこめた祈り
「月の光」、そして「もう一つのマレーシア」
ビッグフットを求めて――ヤスミン・アフマドの描く家族のかたち
『タレンタイム』の調べ
翻訳可能性と雑種性――『タレンタイム』に集う才能たち
茉莉花の物語
「ライラとマジュヌン」――『タレンタイム』に至るイスラム文学の系譜
『タレンタイム』にみるマレーシアのインド系世界
作品世界の背景を知る
プラナカンのマレーシアへ――『タレンタイム』登場人物の民族構成
17歳の試練――SPMを控えた少年たちはどう生きるのか
カンポン・メダン事件
メルキンの天眼――黙って寄り添うという才能
ヤスミン・アフマドを想う
エンタテインメントで行こう
死による再生
ヤスミン監督・出演作品一覧
日本語字幕の妙
マレーシア映画の新潮流①タン・チュイムイ
『愛は一切に勝つ』『夏のない年』(2010年11月発行)
【目次】
作品概要
主な登場人物 / あらすじ
タン・チュイムイ監督を語る
東海岸の乙姫
『愛は一切に勝つ』を読む
いびつな愛のかたち
恋愛という試練――運も味方につける思いとは
役者としてのタン・チュイムイ
愛に対する冷徹な視点
『夏のない年』を読む
消えた男が示す人生のからくり
半漁人の帰郷
アザムはどこに行ったのか
短編作品を読む
タン・チュイムイ短編集にみるマレーシア華人女性の心もとなさ
大きな樹のある美しい風景――短編『タンジュン・マリムの樹』を読み解く
女に手こずる男たち――キノコたちの尽きない悩み
可愛らしい親分
マレーシア映画を読む①『レインドッグ』(2010年7月発行)
【目次】
作品の概要
主な登場人物 / あらすじ / 作品の周辺
『レインドッグ』を読む
道しるべのない季節の終わりに
家と出自をめぐるマレーシア華人の世代史
時には母のない子のように
つながらなかった電話
父親の不在――マレーシア華人の立ち位置
姉妹の正体――『レインドッグ』の異界感
ホー・ユーハン監督について
2つの世界を繋ぐ――役者としてのホー・ユーハン