埼玉シネアドボ上映会『不即不離―マラヤ共産党員だった祖父の思い出』

中国系マレーシア人で台湾を拠点に活動するラウ・ケクフアット監督の自伝的なドキュメンタリー。祖父の思い出が全くないラウ監督が、帰省の折にビデオカメラをまわして家族や親戚に祖父について尋ね、マラヤ共産党員だった祖父が反政府ゲリラとして植民地政府に射殺されたことを知る。マラヤ共産党は国家転覆を目指す暴力集団だという公式見解を採るマレーシアでは、今でもマラヤ共産党について公に語ることが憚られ、関係者の家族・親戚はひっそりと暮らしている。今も祖国を思いながら中国や香港、タイで暮らす元マラヤ共産党員たちの証言を通じて、これまで語られなかったアジア現代史の一端を明らかにする。マレーシアでは上映不許可。
日時
2017年10月21日(土)16時~18時30分
15:40 開場
16:00 作品紹介 山本博之(混成アジア映画研究会/京都大学)
16:10 上映
17:40 話題提供 山本博之、村井寛志(神奈川大学)
18:00 トークセッション
ゲスト:ラウ・ケクフアット(『不即不離』監督)
司会:篠崎香織(混成アジア映画研究会/北九州市立大学)
18:30 閉会
会場
獨協大学東棟2階E-202
最寄り駅:東武スカイツリー線「獨協大学前」西口下車 徒歩5分
アクセス:https://www.dokkyo.ac.jp/daigaku/a02_02_j.html
キャンパスマップ:https://www.dokkyo.ac.jp/daigaku/a02_03_j.html
作品情報
-邦題:『不即不離―マラヤ共産党員だった祖父の思い出』
-原題:『不即不離』、英題:『Absent Without Leave』
-ラウ・ケクフアット監督、2016年、台湾・マレーシア、84分。
-華語・福州語・マレー語(日本語・中国語・英語字幕あり)
この上映は日本マレーシア学会研究大会のドキュメンタリーセッションです。上映の前の時間帯には研究大会・会員総会が行われていますのでご注意ください。
また、この翌日(10月22日)には、同じ会場で、ラウ・ケクフアット監督も登壇するシンポジウム「忘却されざる記憶―60年後からみるマラヤ建国」が行われます。ご関心のある方はあわせてご来場ください。詳細はこちらをご覧ください。
参加方法
入場無料・事前申し込み不要。
主催
日本マレーシア学会
共催
混成アジア映画研究会