福岡シネアドボ「変身するインドネシア――力と技と夢の女戦士たち」

インドネシアでスハルト体制が崩壊してから17年。強い指導者のもとで豊かさと安定を求める体制が否定されたことは、経済危機、国家分裂、紛争、災害、テロとの戦いといった様々な試練に人びとが直接さらされるようになったことも意味していた。そのようなインドネシアで『シェリナの冒険』や『虹の兵士たち』といった夢と希望にあふれた映画を制作し、スハルト体制後のインドネシア映画界をけん引してきたマイルズ・フィルムズの最新作『黄金杖秘聞』は、スンバ島の独特の景観を舞台に伝統武術シラットが炸裂する武侠大作となった。
本ワークショップでは、アジアフォーカス・福岡国際映画祭で『黄金杖秘聞』をはじめとするインドネシア映画が一挙公開されるのにあわせて、マイルズ・フィルムを代表するミラ・レスマナ氏とリリ・リザ氏、さらにインドネシアのポピュラー文化や芸能・音楽に詳しい小池誠氏と福岡まどか氏をパネリストとして迎え、『黄金杖秘聞』の魅力に迫るとともに、インドネシアでいま人びとが求めている強さや力、正しさとは何かを考えたい。
※入場無料/事前登録不要/日本語通訳あり
日時
2015年9月20日(日)15:00~17:00
会場
キャナルシティ博多ビジネスセンタービル6階会議室
パネリスト
ミラ・レスマナ(『黄金杖秘聞』『ビューティフル・デイズ』プロデューサー、『クルドサック』監督)
リリ・リザ(『黄金杖秘聞』プロデューサー、『クルドサック』『シェリナの大冒険』『虹の戦士たち』監督)
小池誠(桃山学院大学)
福岡まどか(大阪大学)
開会挨拶 篠崎香織(北九州市立大学)
司会 西芳実(京都大学地域研究統合情報センター)
通訳 亀山恵理子(奈良県立大学)
主催
マレーシア映画文化研究会/混成アジア映画研究会
共催
アジアフォーカス・福岡国際映画祭
国際交流基金アジアセンター
京都大学地域研究統合情報センター共同研究「危機からの社会再生における情報源としての映像作品-東南アジアを事例として」(代表者:篠崎香織)
科研費基盤(B)「インドネシアの災害後社会における生活再建と女性」(代表:西芳実)